もっと幸せになるためのポジティブ心理学
『Authentic Happiness』(邦題『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』)の著者であるマーティン・セリグマンは、かつて「USAトゥデイ」紙で「独りで過ごす時間が少ない人は幸せである」と述べていた。
幸せは自分の価値観によって決めるものであり、経済力や知性、人気など外部の評価は関係ないという。ユタ大学とバージニア大学の教授で、心理学者であるエド・ディーナーも「物質主義は幸福にとって有毒である」と話したインタビュー記事がある。金持ちの物質主義者よりも、物欲の少ない人の方が幸せになれるという。
これは目新しい考えだろうか。いや、そうではない。イエス・キリストは2000年前に、エピクロスはもっと前に同じことを指摘している。しかし、過去の賢人の言葉を受け入れにくいなら、今日の幸福に関する心理学(従来は不幸や精神病についての研究が多かった)を学ぶ方がしっくりくるだろう。そしてディーナーが言うように、金持ちになることは「失望への第一歩」だと言う結論に至るかもしれない。
私が知らなかったことがある。セリグマンによると、人はそれぞれ幸福だと感じる「基準点」が異なるという。それは人によってちょうど良い体重があるのと同じなのだ。そして自分が幸福だと思う基準点に近づいたり遠ざかったりすることはできるが、その基準点から「大幅に離れる」ことは難しい。
確かに彼の言うとおりかもしれない。例えば、私はポジティブでいるために努力を必要とする少し気難しい人間だ。私の妹のDFもそうだ。私の配偶者であるKFFはもっと幸せを感じやすいかもしれない。私たちは皆、自分の幸福の基準点のまわりを行ったり来たりしているが、その基準点は人によってまったく異なるのだ。
私は苦痛がないことも幸福の条件だと思っていたが、研究によると病気だからといって不幸であるとは限らない。まったく健康上の問題がなくても健康に不満を持つ人がたくさんいる一方、病気など健康上の問題を抱えていても、人生に対するポジティブな考え方を失わず、今ある健康に感謝している人もいる。
他にも「ポジティブ心理学」では幸福に関して次のような調査結果がある。
*幸せな人は友人や家族を大切にする傾向がある。
*好きな仕事に没頭している人は幸せである。
*責任が伴うことは、それがとても大きな責任であっても、それ自体が不幸の原因となるわけではない。
*上記と同様に、責任がないからといって幸せになれるわけではない。
*幸せな人は感謝を忘れない。
*利他主義は好意を受ける側ではなく与える側に幸福をもたらす。
*エド・ディーナーによると北欧の人たちは世界で最も幸福だ。北米や南米、中米、スペイン人も幸せだ。ヨーロッパやイギリスはあまり幸せではなく、東欧やアフリカはかなり悲惨だ。韓国や中国、日本など「儒教の国」では幸福度が低いと感じる人が多い(ポジティブな感情と同じくらいネガティブな感情が見られる)。
*男女でどちらの性別が幸せということはない。
*年とともに人生の満足度は上がる。
*幸せな人には良い友人がいる。
セリグマンは何が幸せにつながるかは誰にも分からないと語る。彼は2人の息子が成長し、もう子供はいらないと思っていたが、妻がもう2人欲しいと言ったため「妥協して、もう2人子供をもうけることにした」と話す。そして嬉しいことに、新たに生まれた子供を溺愛することになった。
面白い研究結果がもう1つある。アメリカ人女性は自尊心を高めることで幸せになるが、アジア人女性は個人主義より集団主義の傾向が強く、家族を大切にするので、自尊心と幸せの関連は低いという(なぜ男性には当てはまらないのだろうか、きっと男性も同じだろう)。
私たちは生まれながらDNAに基づく幸福の基準点を持っている。すでにプログラミングされた調節装置のようなものであり、どのくらいの幸福が心地よいと感じるかが決まるのだ。しかし、一般的に遺伝的素因は意思の力で変えられるという新しい研究がある。それはプログラミングされた自分の体重に逆らい、理想の体重を手に入れるのと同じことだろう。
幸福の基準点を変えるには強い意思が必要だ。特に初めは大変かもしれないが、きっとできるはずだ。そのような研究はまだ発表されていないが、体重と同じで、目標を達成するための絶え間ない努力により、あなたが最終的に幸福の基準点を変えられると私は信じている。
幸せになるために今すぐできる5つのことを教えよう。
1.価値のある仕事を見つける。
2.家族や友人と親しい関係を保つ。
3.限られたお金で幸せになれることを知る。
4.自分のことばかり考えず、他人を気遣う。
5.今あるものに感謝する。
少ないものでより良く生きる
上記リストにもあるように、幸せになるために多くのお金はいらないという考えがある。一般的に、一人当たりの国民総所得が80万円を越えると、お金が幸福に与える影響は見られなくなるそうだ。
デビット・メリックは生活水準を落としたときにそのことに気付いた。プレッシャーの大きい仕事を探すのをやめ、弱冠44歳にして半引退生活を送ることに決めたのだ。それは可能だろうか?彼は働いていた15年間、毎年収入の60%を貯金することで8800万円を貯めた。
収入の半分以上を貯金するのは並外れたことだ。メリックが独身で、年収が800万円になっても質素なアパートから引っ越さなかったからできたことだろう。彼は今も質素なアパートで借金のない生活を送っていて、支出は月10万円だけだ。
彼は週に3日、食材店の生産部門で働いて支出をまかなっている。1億円近い貯金を使うのは、彼の主な趣味である旅行のときくらいだ。彼はアメリカのすべての州を訪れるという目標を立てていて、あと5州を残すのみとなった。そして来年はオーストラリアとニュージーランドに2ヶ月滞在する予定だ。
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結構、以外な内容含まれていたでしょ?^^)
だけど、、僕は、お金と幸せの関係については、めちゃくちゃ賛同します。「お金の量は幸せに比例しない、、」そう思いながら、普段から投資情報をお届けしています。これはお金が少なかったとしても幸せになれるとか、そういう事が言いたいわけではないです。お金は必要です。人生においてもトップ5に入ってくるくらい大事なものです。
でも一番ではない。 そして、、投資でお金を増やす理由は、、
お金で恐怖やストレスを感じなくても生きていけるようにするためです。
あなたに1億〜10億の資産を作りましょう!と言いたいわけではなくて、、金融庁から「年金だけでは老後生活が資金ショートしてしまうため、定年までに2000万円の貯金をしてください。」みたいな話がありましたが、、要するにお金が無くなると生活が立ち行かなくなったりするため、お金が足らない事で、節制させられたり、おじいちゃんになっても労働せざるを得ないという状況から開放されて、余計なストレスとか不安を感じなくても生きていけるように投資の力を活用しておいた方がいいですよ。って事なんです。
個人的な話をさせてもらうと、お陰様で最近は、日常生活では、あまり「お金が足らない…」というストレスを感じる事がなくなってきました。将来のお金に対する不安もほぼありませんし、日常生活では自分が楽しいと思える事に没頭させてもらっています。生活のためにお金を稼ぐのではなく、やりたい事、やりたい人生を送るためにお金を稼いでる、、という状態になってきました。それも自分の好きな仕事をする事で。
この幸せの日々のために十分なお金があればそれでいい。って思っています。
お金 < 自分の望む幸せの日々
あるいはお金は幸せになるための手段であって目的ではない。
こんな感じです。
ぜひ、、そういう視点から投資を捉え直していきましょう。^^)
マークから届く情報は、富とか豊かさを、様々な角度から捉えさせてくれます。
また来週もお楽しみに。