PALM BEACH RESEARCH GROUP

億万長者のような生活を手に入れる方法

あなたがお金持ちについて考えるとき、きっと彼らの資産の額に驚嘆することだろう。

たとえば、ビル・ゲイツ。世界一裕福な男。
1000万ドル(約11億円)が財産だとして、こう考えてみよう
ビル・ゲイツは、その8000倍を手にしているのだ。

彼の資産(8.8兆円)に対する利息の収益は毎月66億円になり、彼はどんどん豊かになり続けている。ビル・ゲイツは、ちょっと寝るだけで、ほとんどのアメリカ人が10年かけて得るお金よりもずっと多くのお金を儲けるのだ。

でも、彼はいったいどれだけ、より良い暮らしをしているのだろうか?もちろん、彼はとんでもなく大きな家を持ち、ヨットを持ち、おそらくジェット機も持っているだろう。しかし一体誰が、そんなクソみたいなものを必要としているのだろう?

もし、一年に10万ドル(約1100万円)を最低限稼ぎ出すとすれば、(家族を扶養しているのであれば15万ドル)、ビル・ゲイツと同じぐらい良い暮らしをすることができる。そして、このメッセージの中で、それを証明して見せる事にしよう。もし、それだけの稼ぎをまだ達成していないとすれば、今日のメッセージは、それだけ稼げるようになるまで、取っておいて欲しい。もし、「大富豪の投資術」に従っていれば、それだけ稼げるようになるまで、それほど長い時間はかからないはずだから。

では、人生において経験する基本的なものを明らかにしていくことから始めるとしよう。

★ 睡眠
★ 仕事
★ 衣服
★ 食・飲酒
★ 余暇

さて、お金持ちになる目的というのは、これらそれぞれの経験を出来る限り実りある満足できるものにするということだと、あなたはお考えになるかもしれない。実際、お金を多く持てば持つほど、これらの経験をするという意味において、選択肢が増える。

睡眠を例に考えてみよう。ビリオネアは、睡眠時間から何を得たいと思っているのだろうか?おそらくあなたが欲するのと同じだろう:この上なく幸福な、何の邪魔もされない無意識の状態。どうすればそれが得られるのだろうか?(お金では買えない、心の平穏を除いて考えるとして、どうやって得られるだろうか)

答え:素晴らしいマットレス

世界一のマットレスは、一体いくらするだろうか?おそらく15万~20万円ほどだろう。つまり、100万ドルの睡眠を、億万長者のマットレスで、たったの15万円程度で、自分で買うことができるのだ。

今、あなたが寝るために使っているゴツゴツしたマットレスは捨てて、これまでに座ったこともないような、絶対的にベストといえるようなマットレスを探してみよう。それを買って、ビル・ゲイツがそれで得られるよりもはるかに満足できる睡眠を取るのだ。

自分のために、一番のものを買うこと。

まだミリオネア(億万長者)にもなれていないうちから、ビリオネア(千億長者)のように生きる方法。

あなたは、どんなものに対しても(ほとんどと言っていいほど)いくらでも支払うことができる。でも、ある値段に達したとき、もはや、その品質に対して支払うのではなく、名声に対してお金を払うことになる。

ステーキを例に考えてみよう。ビーフについて分かる人に聞けば、ステーキの質は、とにかく買う肉が良い肉かどうかの問題なのだ、と教えられることになるだろう。(お肉を焼くのに、それほど大きな技量の差などないという現実を受け入れよう)

ニューヨークサーロインを、ルース・クリス・ステーキハウスで買うと、30ドルかそこらで、お金を払って買うことができる中ではベストのステーキを食べることになります。それと同じ肉の一片をル・サーク(高級フランス料理レストラン)で注文すると、75ドル支払うことになる。一体何が違うというのだろう?

そう。ただの“プレステージ”(名声)だ。

同じことが、洋服についても言える。美しくて着心地が良い服は安くはない。しかし、だからといって莫大なお金をかける必要もない。世界で最高クラスのスラックスを150ドルで買うこともできるが、その10倍をかけて買うことだってできる。違いはウェストについているラベルということになる。

誰かシャンパンを飲むだろうか。『消費者レポート』(アメリカの消費者向け月刊誌)が、ワインのエキスパートに様々な種類のシャンパンを試飲するテストをした。そして分かったことは、最高級の5銘柄のうち4つは40ドル以下だったという事だ。ドンペリは5位にランクされているので115ドル、余計に払っていることになる。もう少し良いシャンパンは、たったの28ドルでも入手できるのだ。

同じようなことはいくらでもある。ポイントは、こういうことだ。暮らしにあふれる物質の中で最も優れたものは、手に入れることができるような価格なのだ、ということだ。もちろん安くはない。クオリティも決して悪くはない。でも、よく注意して慎重に選択し、大切に扱えば、ビル・ゲイツのランチにもならないような収入だけでも、ビル・ゲイツと同じぐらいに豊かな生活を楽しむことができるのだ。

ここに、どうやったら豊かに暮らせるのか、今日から始める方法をお伝えしよう。

あなたのドリームハウス

私はアフリカで、3部屋ある泥壁の家に住んだことがある。それから5000平方フィート(約1500平米)の豪邸にも住んだ。こうした経験から言えることがある。それは、家のクオリティは、それがいくらかかったか?とか、どれだけ大きいか?には、ほとんどと言っていいほど、もしくは、全くと言っていいほど、関係がないということだ。

あなたが憧れる最も素晴らしい家を考えてみよう。おそらくそれは、ものすごく巨大だったり派手な家ではないだろうか。私の今の好みの1つは、控えめで、3つのベッドルームがあるクリーブランドの家だ。その家は、その家主である女性が彼女の旅行への愛を表現した、豊かで豪華な博物館へと様変わりさせた家になっている。私はそこにいると、とても居心地が良くて、ずっと愉快でいられるのだ。

その家には、どれぐらいの価値があるのだろうか?私にとってビル・ゲイツのシアトルにある40,000平方フィート(約1万2000平米)の怪物みたいに巨大な家と同じぐらい素晴らしい価値がある。それでも、この家の市場価格は、約15万ドル(約1650万円)なのだ。

私には友人がいる。お金持ちの友人だ。彼は車が大好きで、特にスポーツカーが好きだ。彼はカマロに乗っている。なぜだろうか?彼がいうには、コルベットやポルシェ、いやフェラーリとも同じぐらい凄いからなのだそうだ。15万ドル(約1650万円)余計にしぶしぶ支払うのをやめて、6分の1の価格で車にワクワクすることにしているのだ。

プレステージ(名声)はどうなるのか?それが欲しければ、その分余計に払わなければいけない、ということだ。でも、もし流行り廃りのない道を喜んでいくというのであれば、毎年モデルチェンジするようなものではない車を選び、お手頃な価格でプレステージのある車を買うこともできる。例えば、私は新車と見分けが付かないぐらいの新品同様なNSX(ホンダ)に乗っている。私の車は、約330万円の価値だが、新車で買うとしたら、その3倍は支払わなくてはならない。同じことはメルセデスやBMWの中古車にも言える。

つまり、「豊かに生きる」という意味においては、新車なんて買うものではないという事だ。型落ちで走行距離の少ない車を買うことで、大金を節約できる。お店をいくつか回れば、5年から10年の中古車で新車の25%か30%の値段の車を見つけることができるだろう。もちろん品質に問題はない。

ワードローブ

世界の最も裕福な人々と同じような服を着ると、一体どれぐらいのお金がかかるだろう。あなたが思うよりはるかに少ない金額だ。

ブランドなんて気にしないで、服装のクオリティについて学ぶことができれば、何千ドルも節約したうえ、より良い見栄えになる。車と同じように、服装選びについても、流行ではなくクラシックなスタイルを追い求めると上手くいくだろう。なぜなら、襟元が変わったというだけの理由で完璧なほどに良い服を捨てる必要がないからだ。

もう一つの、裕福な服装をする大きな秘訣はこうだ。削ぎ落とすほうがより良い。

ラルフ・ローレン 〜彼は服飾へのアクセスもお金も、考えうる限りで最も豊かな資源を持っている男だが〜 彼は、ほとんど毎日同じ服を着ている。伝統的なカットのジーンズとTシャツだ。パット・リレーは、アメリカで最も素敵な着こなしをしている男の1人だが、彼はアルマーニのス−ツしか着ない。彼はいくつものスーツを持っているようだが、あなたが彼を見て思うほどの数ではない。

古着であっても、美しく着こなすことができる。適切に仕立て上げられて、申し分ないほどにきれいにされたビンテージスーツほど印象に残るものがあるだろうか。

この分野についての本がいくつかある。どれを読んでも、ほとんど同じことが書いてある。つまりこういうことだ。流行り物やありきたりの莫大なワードローブなんかよりも、少なくても、本当に良いもののほうが、はるかに素晴らしいし、あなたにとっても楽しみになるし、他の人々にとっては印象に残るものになると。

もっと具体的に知りたい?2つか3つのスラックス(もしくはスカート)を自分のために準備しよう。そして、1つか2つのスーツ(またはドレス)も。それから、2つか3つの靴。本当に気に入るものだけを買おう。

靴下はカシミアで(バナナ・リパブリックで19.95ドルで買える)、Tシャツと下着は最高級のコットン(もしくはシルク)にすることを忘れないように。コロンか香水は1種類にして、それをお気に入りにしよう。髪の毛や化粧品についても、同じようにする。ルールはこうだ。持ち物をぐっと少なくして、持っているもの全てを愛すること。

流行ではなく「クラシック」なものを買うのだ。クォリティにこだわろう。たくさんよりも、より少なく。複雑なものよりシンプルなものを。派手なものよりも控えめに。こうすれば、ビル・ゲイツが手にしているものをあなたも持つことになる。つまり、シャツに袖を通し、ベルトを締めるたびに、とても心地良い感覚をもつことになるのだ。

飲食

ビリオネア(千億長者)の食事をしてみたいだろうか?よいワインと、焼き立てのバゲットとチーズ、ハム、バターを用意して、近くの公園に友達か愛する人と一緒に行こう。ナイフとコルク栓抜きさえ持っていけばよいのだ。家のキッチンにあるものでいい。これで、本当に思い出に残る食事を準備してサーブすることができるのだから。

ル・サーク? これについては私の考えはもうお話したと思う。でも、もし高級なレストランがあれば、行きたくてたまらなくなるだろう。そんな時は、行って、自分を労おう。でも、あまり頻繁にしてはいけない。数え切れないほどの高級な食事をしてきた者として言うと、豪華な食事ほど退屈なものはない。もっと重要なのは、妻と一緒に、時間が出来た時に楽しんだシンプルなワインとチーズのランチであり、それよりももっと素晴らしかったと思い出せる高級な食事というのはほとんど思い出せないということなのだ。

音楽、読書、映画など

今日の音響テクノロジーでは、300ドルの携帯用ステレオでも素晴らしい音が楽しめる。1000ドル(約11万円)かけてみよう。それ以上かける必要があるかなんて聞かないように。秘訣はあなたがどんな音楽を選ぶかだ。あなたがビリオネアだと感じることができるような音楽があるのだ。

読書について素晴らしいのはこういうことだ。最も良い書物は、最低な書物よりもお金がかからない。自分自身を裕福に扱うこと。読んだあとに、より裕福になったように感じるようなものだけを読もう。映画、演劇、どのようなエンターテイメントについても同じことが言える。

たった1つだけ、リーズナブルに購入することができない贅沢がある。それは、プロバスケットボールの最前列のチケットだ。マイアミ・ヒートのファンになるという失敗をしでかした。もしあなたが賢者であれば、大学のバスケットボールのファンになるだろう。

オフィス

ウォーレン・バフェットは、世界の中で最も裕福な(そして最も賢い)男で、彼はオフィスをずっとシンプルなビルに持ち続けている。オフィスの壁は、ベニヤ板だ。机はテーブル・トップ。彼には、教会みたいなサイズのプレステージ(名声)は必要ないし、祭壇みたいなサイズのデスクも必要ないのだ。彼は神様じゃないし、彼自身もそれを知っている。

そのかわりに彼の部屋は、彼の独特なものとなっている。座り心地の良い椅子、そして、彼が必要とするもの全てが揃う場所。見えるところには、そして壁にも、彼にインスピレーションを与えるようなお土産が飾られている。ウォーレン・バフェットのオフィスは、彼自身らしさ、そのものなのだ。他の誰のオフィスでもないように見え、それが彼にとってうまくいくのだ。

これこそが、あなたのオフィスに欲しいものだ。ちょうどぴったりのスペース。よい調光。とても座り心地のよい椅子。そして、あなたを刺激してインスピレーションを与えるようなおもちゃ。

それ以外のものは、どんなものも邪魔でしかない。そして、あなたを「重要だ」と見えるようにするためだけのものは、顧客も来客もうんざりさせて、遠ざけてしまうことになるだろう。

私は、あなたのオフィスが高級であってはならないと言っているわけではない。私が言わんとしているのは、自分なりの方法で高級になっているべきだ、ということだ。

銀食器

妻のためにクリスマスプレゼントの買い物をしていて、街の銀専門のアンティークショップに迷い込んだ。店主は上品な86歳のジョージア出身の女性だった。彼女は、あれこれ見せてくれた。そして、私が何か特別なものを探しているのだと察知して、裏の部屋に案内し、とても美しいバルチモアベースの銀細工師、リード&バートンの銀食器のコレクションを見せてくれた。それは、フランシスIデザインで、彼らがこれまでに作った中で最も素晴らしいものだった。「もしあなたが億万長者ならば」と彼女は魅惑的な南部の話しぶりで、おう言った「これ以上素晴らしい銀食器のセットを買うことはできないでしょう」

4500ドル(約49万5000円)かかった。気安く買える金額ではない。でも、これは、14箇所のセッティングに用いられるセットで、たくさんの食事用具がついている。

普通のフルサービスセットは、2500ドル(27万5000円)程度だろう。こう考えてみて欲しい。お金を出す事で買える最高に素晴らしい銀食器を、それもアンティークで4500ドル(約49万5000円)で持つことができるのだ。そのような銀食器のセットは一生ものだ。それに、あなたに喜びとプレステージ(名声)を与えてくれる。しかも普段の食事までエレガントにしてくれる。皇太后もこれ以上できないほどのことなのだ。

私が持っている他の全ての銀食器を処分しようかと考えている。そしてこのセットだけを使うのだ。それぐらい、私はこのセットを気に入っている。

もし、あなたが自分の人生を、すべて最高の高級なものばかりで満たしたならば。。。素晴らしい家、素晴らしい服、美味しい食事、、、でも、それらを楽しむのに奔走してあまりに忙しいとしたら、チャンスを逃したことになるだろう。

お金で得ることができうるもので、(お金で幸福は買えない。それは認めよう)時間と自由が最も重要なものだ。

ここで、時間を買う処方箋を教えよう。自分のスケジュールについて考えて、一日に30分のんびりするだけで、他に何もしない時間を取るのだ。(ある人々にとっては、これは簡単なことだが、これが辛い人もいる。)自分自身に言い聞かせるのだ。こうすることで、もっとスマートに働くようになるのだと。この30分間を取って、ビリオネアがしそうなことをするのだ。エスプレッソを少しずつ飲む。シガーの煙をくゆらせる。コニャックを飲む。人生がどれほど良いものなのかを熟慮しよう。神様にあなたの幸運を感謝しよう。深呼吸をしよう。そして微笑もう。

そして、仕事に戻ろう!

これらは全て、完全に、あなたの手に入るところにあるのだ。

どのような服装をして、どのような食事をとり、何を飲むか。暮らす家でさえもビリオネアと同じくぐらい良いものにすることができる。買い物に時間をかけることだ。選び抜いて買おう。持ち物を絞ろう。そして、一日に30分、あなたの持っている本当に良いものをじっくりと味わおう。それだけのことなのだ。(マットレスにけちけちしてはダメなのだ)

マーク・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

著者