ミドルクラスの人がビリオネアのような富を築くには
こんにちは、ショーン・マッキンタイアです。今日この記事では
- 複利と同じくらい強力な富の秘密
- なぜイーロン・マスクは一般の人より税率が低いのか?
- 富を雪だるま式に増加させることを目指すには?
ということについて話していこうと思います。
それではさっそく参りましょう!
イーロン・マスク、アルキメデス、そして私の共通点とは何だろうか?
私を含めたこの3人は皆、お金を稼ぐことに関して最も強力な力の1つと言っても過言ではない、シンプルなコンセプトの使い方を知っていた。
これは複利の力と同じぐらい強力だ。
あなたが数十億ドル規模の企業であろうと、時給を少しでも増やしたいと思っている人であろうと、関係ない。
説明しよう。
先日、旧友から電話がかかってきた。彼女とその家族は、経済的にかなり恵まれている。
高収入で、借り換えをした住宅ローンは月々の支払額が少なく、401(k)拠出年金(日本のiDeCo, 確定拠出年金に近い)は最高額。個人的な負債はほとんどなく、普通預金にたくさんの現金がある。
個人の資産関連の本をざっとでも読んだことがあれば、そのような書籍でやるべきと言われていることをすべて行っている。
私は「何かお役に立てることはありますか?」 と聞いてみた。
「やるべきことはすべてやっているように見えるけど」と。
実は、
彼女は次の大きなステップは何かを知りたいと思っていた。
「どうやって資産形成のギアを上げればいいの?」という言葉は、彼女は言ってはいないが、言ったことにしておこう。
彼女は、意味をなすには十分なほど多くの現金を抱えている。しかし、すぐに賃貸物件を購入したり、プライベート・エクイティ投資家になったりできるほどの規模ではない。彼女は自分の豊かさに限界を感じていたようだ。
そこで私は、資産形成を「レベルアップ」しようとしている人に提案することを、彼女にも提案した…。
レバレッジをかけなくちゃダメだよ。
個人ファイナンスで最も汚い「D」のつく言葉
レバレッジは、個人ファイナンスや経済的自立/早期リタイアの世界では、あの4文字の単語と結びついている。ちょっとした汚い言葉だ。その4文字の単語とはDEBT – つまり借金だ。
人が借金を嫌うのは、例えば、病院の請求書や不動産の抵当、素敵なネックレスの代金などで積み重なった利息を返済するために、一生かけて骨の髄まで働くという奴隷的な効果があるからだ。
しかし、以前から言っているように、借金は良いものでも悪いものでもない。借金は、良い意味でも悪い意味でも使えるツールなのだ。借金が良い方向に使われると、レバレッジが効いて、やろうとしていることを増幅したり、加速させたりすることができる。
レバー、つまりてこを使えば、個人の力をはるかに超える大きさの物を動かしたり、偉業を成し遂げたりできることから、「レバレッジ」と呼ばれている。アルキメデスが「我に支点を与えよ。さらば地球も動かさん」と言ったように、レバレッジとは、自分が出せる力を倍増してくれるものだ。
例えば、仕事を委任したり、アウトソーシングしたりすることで、時間を活用することができる。自分の知識や技能や新しい知識を活用して、給料を上げることができる。配当金を利用して株式を購入し、さらに配当金を得ることができる(複利効果)。クレジットカード会社のキャンペーンを利用して、あるカードの残高を別のカードに移して金利を下げる(その過程でお金を節約する)ことができる。
そして、ここで重要なのは、もっている資産を活用して、より多くの資産を蓄積することができるということだ。そうすることで、自分の財産を増やすことができる。時には、そう、借金を伴うこともある。
おそらく、この時点で、読者の皆さんから見放されてしまうかもしれない。
「ショーンは、借金しろと言っているのか?やれやれ、ショーンは自分が何を言っているのかわかっていない」
しかし、私が言っている借金は、従来の意味での借金の話ではない。
一例を挙げると…。
一夜にして賃貸不動産帝国を築く方法(「一夜にして」とは数年という意味)
自宅を持ち、住宅ローンを払ってきたという人が、副収入を得るために賃貸不動産を所有したいと考えたとしよう。これを数字で表すと(ここでは多くの変数を無視してシンプルに考える)、次のようになる。
> 50万ドルの住宅を所有していて、住宅ローンの残額が20万ドル、月々の支払額が2,000ドルの場合。
しかし、買いたいのは
> 20万ドルのマンションで、家賃は月々1,500ドル。
さて、もしあなたが現金を持っているなら、マンションをそのまま購入して、現金に対して(1500ドル÷20万ドル=)9%の利益を得ることができるが、住宅ローンの借り換えをすることもできる。
40万ドルのローンを組んで、元々の住宅ローンを完済し、そして、残ったお金をこの2軒目の賃貸物件の支払いに充てる。
そうすると、あなたは1軒目の家に対して40万ドルの借金を抱えることになるが、現在の住宅ローン金利で30年ローンを組むとどうなるだろうか?その借入額に対し月々1,900ドルの支払いをしていることになる。
そして、毎月1500ドルの家賃収入があれば…。突然、月々の支出2000ドルが(1900-1500=)400ドルに下がる。支払いが減り、2軒の不動産を所有できるのだ!元の物件のエクイティ(所有率)が戻ってきているので、積極的にローンを完済すれば、純資産が30万ドルから70万ドルに跳ね上がる。
さらに、今では毎月1,500ドルを支払ってくれる資産を手に入れることができた
そして、どうだろう?
3軒目の不動産を購入したいとしたら。3軒目の物件を購入するために、両物件をもとにホームエクイティローンを組むことができる。そして4軒目、5軒目。多額の借金をしたり、貸してもらえなくなるようなリスクを負わない限り、このプロセスを無限に繰り返すことができるのだ。
これが、億万長者が資産を増やし続ける秘訣でもある。
もしあなたが億万長者の技術者であれば選択肢が出てくる。あなたは、(あなたと取締役会/株主が決めた)給与という形で支払いを受けることもできるし、株式という形で支払いを受けることもできる。
あなたならどちらを選ぶだろうか?
イーロン・マスクが何をしているかをお教えしよう。
マスクは株式と株式オプションを所有している。
これは、先ほどの例で挙げた不動産同様、資産だ。資産を持っているが、まだそれを売ってお金を得る時期ではないと思った場合、その資産を担保にしてローンを組むことができる。
つまり、借金をするということだ。もしローンの支払いができなければ、担保にしているものを取り上げられてしまう。マスクは世界で最も急速に成長している企業の株式を(彼の時間と労働力、そしてもちろん株式の希薄化を除いて、「無料」で)蓄積することができるのだ。そして、この株でローンを組むことができる。税金を払うことなく、他のプロジェクトに資金を提供し、億万長者の生活を送る。実際、ローンの支払いの一部は控除の対象となるため、数十億ドルをためているにもかかわらず、納税額はさらに少なくて済む。
アメリカ人の平均的な税率は13.3%となっている。
しかし、イーロン・マスクの税率は3.27%。
この記事では、これが「公平」かどうかという議論には触れない。人生において、「フェア」なものなどない。税法上は特に。その代わりに・・・
ミドルクラスの人が億万長者のような資産を築く方法とは
初めて家を買おうと思ったとき、頭金を支払うために必要な現金が2万ドルほど不足していた。しかし、会社の401(k)に何年もかけてお金を貯めていたので、特に問題はなかった。私の401(k)を管理しているフィデリティ証券に電話をして、融資をお願いしたところ、3日後には現金が私の普通口座に入っていた。
書類の記入も、長い査定プロセスを経る必要もなかった。融資を受けたい理由をあまり深く考える必要もなかった。私は言葉は悪く聞こえるかもしれないが 「金、くれよ」と言っただけだ。そしてフィデリティ証券は、「現金にしますか?それとも小切手にしますか?」と言った。自分が銀行になり、自分に対して融資をしたような感じだった。しかも、非課税で手に入れることができた。
それだけではない。
もちろんローンに加えて利息も払わなければならない。しかし、ローンの支払いと利息はフィデリティ証券には行かず、すべて私の401(k)に戻ってきたのだ。わずかな融資実行手数料を除けば、このローンを組むことで、私の退職金は加速的に増えていった。それに、家も買えた。
2021年にも、友人から多額の現金投資を必要とするプライベートな案件を持ちかけられたときに、これを実行した。そのような現金を持っていなかったので、株式市場よりもこの取引の方が良いリターンが得られると思った。そこで、再びフィデリティ証券に電話をして、401(k)に対する融資をお願いし(前回の融資はすでに完済していた)、現金を用意した。
今では、同じ資産(401(K))をレバレッジとして使い、家を購入し、個人事業の株式も購入することができた。そして、これは誰でもできることなのだ。生命保険でもまったく同じことができる。これができる資産はそのほかにも多くある。あなたを止めてしまうのは、あなた自身なのだ。
富の物理的法則
「金持ちはより金持ちになる」という表現をご存じだろうか。今回説明したことは、それを実現する可能性がある一例だ。
レバレッジ。
レバレッジを安全かつ賢く活用することで、お金を貯めることを邪魔する膨大な慣性を克服することができる。
ここで階級差別をするつもりはない。年を取ったとか、貧乏だと感じている人であれば、自分でも知らないような、活用できる資産があるのではないだろうか。それは経験かもしれないし、時間かもしれないし、収益化できるとは思わなかった知識や技術かもしれない。最初から、(持っているかどうかわからない)退職金を担保にした非常識なローンを組む必要はない。最初は、空いた時間に週に20ドル程度の仕事をすることから始める。
それを始めるとどうなるだろうか?
そのお金が雪だるま式に増えていくのだ。思ったよりも早く成長して、伸びる。
そして、伸びていけば、将来的に活用できるものがさらに増えることになる。
結果、あなたやあなたの家族がより豊かになっていく。
だからこそ、自分が持っている資産をまずは振り返ってみよう。そして、欲しいものを実現するために何を活用できるかを考えてみてはどうだろうか?
それでは、日本の読者のあなたも良い投資を!