PALM BEACH RESEARCH GROUP

バフェットは0.1%しか税金を払っていない!?

2014年から2018年の5年間…

世界一の投資家として名高いウォーレン・バフェットは、2兆4300億円もの資産を増やしていたにも関わらず、払った税金はわずか0.1%でした。定期預金の金利程度しか税金を払っていません。私たちが必死で働いて稼ぐ給料は何割かが確実に持っていかれるのに、ちょっと不公平に感じますよね。

なぜ彼は、そんなにも支払っている税金が少ないのか…。今日はその秘密のスキームをお伝えしましょう…(脱税ではありませんよ笑)

まず、株で得た利益は売却して利益を得たときに初めて課税されます。日本では、20.315%が課税されますね。なので、例えば100万円の利益を確定させた場合、20万円ちょっとが税金として持っていかれます。

逆に言えば、株を売らなければ課税されることはないわけです。以上。(笑)

これがバフェットのスキームなんですが、、、ちょっとまってください。

複利の力を使って資産を雪だるま式に増やしていく上で、この「課税されるかどうか」というのは致命的に重要なんです。

例えば、100万円の投資が年利10%で増えていくことを想定してみましょう。毎年買って売ってを繰り返して年利10%ずつ資産を増やせたとします。そして、その増えた10%に対して課税されますが、それを続けると、30年後には997万円になっている計算です。悪くはないですね。

一方、100万円分の株を買って、30年間放置していたらどうなっているでしょうか?

答えは、1746万円。

実に、1.75倍も資産額に開きがでています。これこそ、「株を売らずに持っておくことで課税を先送りにする」威力なんです。

普通の人は、税金は自動的に「天引きされる」ものだと考えてしまいます。しかし、投資の世界においては、税金として支払うタイミングや額をコントロールすることができると大富豪は知っています。

レガシー投資では、「株を買ったら絶対に売らない」ということを一番最初の原則にしていますが、実はこの税金先送りスキームを最大限に活かすためなんですね。現在の税制では、資産に対して課税されることはありません。なので、株も「資産」としてずっと持っておくことで、課税されることなく複利の力を使っていける。

もしあなたが長期投資を実践して「複利の力を使って雪だるま式にお金を増やしていきたい!」と思うなら、ぜひ買ったら絶対に売らないという投資原則を肝に銘じておいてくださいね^^

P.S.
『金持ち父さん貧乏父さん』で有名なロバート・キヨサキは、「税金は人生最大の支出だ」と言ってたりします。給与所得ではなかなか税金を下げる余地がありませんが、投資ではしっかりと税金を意識して効率よくお金を増やしていきたいですね!

レガシーリサーチチーム
寺尾 拓弥

著者