PALM BEACH RESEARCH GROUP

株価急落!?それチャンスでしょう〜。

From 江崎孝彦

米のガソリン不足深刻化、価格は6年半ぶり3ドル突破

これは、ウォールストリート・ジャーナル(5月13日)
による記事のタイトル

なんともセンセーショナルで緊急事態が発生している
かのような印象を与えるタイトルですよね。

何の記事のタイトルかというと、、

米国最大の燃料パイプラインが犯罪ハッカー集団
「ダークサイド」によるサイバー攻撃を受けて停止し、

そのせいで、東海岸のガソリンスタンドが
燃料不足となり、全米の平均ガソリン価格が
6年半ぶりにガロン当たり3ドル(リッター当たり
約86円)を突破した事を伝えている記事のタイトルです。

現在は、というと、ハッカー集団に対して
500万ドル(約5億5000万円)近くの身代金?
を支払ったと言われているが、パイプラインは
運営を徐々に再開しています。

これを受けて米国の3指数(NYダウ、
SP500,NASDAQ)は共に急落しました。

現在、株価は復活しつつあります。

まー、確かにガソリンがなくなると経済が
停止するので、それ自体は大打撃です。

とは言え、長期戦は考えづらい事件に対して、
マーケットは大きく反応したな〜
(恐怖による下げを形成したな〜〜、)
と思いました。

大した事ないのに…と。

その事が分かる下記のチャートをご覧下さい。

(大野研究室 米レギュラーガソリン小売価格と在庫の推移より引用)

レギュラーガソリン3ドルって高いですか?
ちなみに単位は1リットルじゃなくてガロンですからね。

ちなみに1リットルにすれば86円くらいだそうです。

日本に比べて随分安いし、上記のチャートを見る限り
僕の目には、適正価格に戻ったように見えます。^^)

でも、6年振り3ドル突破!!

と書かれると、センセーショナルな印象を受けますね。

ガソリンの値段とは違う話ですが、、
その1日前の12日には日経新聞から、
こんな見出しがありました。
米消費者物価価4.2%上昇 12年ぶり伸び、円一時109円台

これを受けると、

「4.2%も上昇!!って、12年振り!?
米国って今、すごく景気がいいんだ!!
だから物価も大きく上昇しているんだ!!」

みたいに思ってしまいますよね?

ちなみに物価が上昇すると金利が
引き上げられる傾向があり、、

金利が引き上がると、
企業はお金を借りるのに金利を
多く払わないといけないので、
しんどくなります。

そして、株価が下がる傾向になります。

そういう関係にある報道が、
上記のハッカー集団の件とセットで
出て来たため、株が売られる…

という自体になっていました。

しかし、12年振り!と言われている
米消費者物価4.2%上昇というのは、、
昨対の4月に対しての上昇率を指しています。

これがどういう意味かわかりますか?

昨年4月の頃を思い出して見て下さい。

米国は4月前半はコロナパンデミックを
受けてロックダウン中でした。

後半も恐る恐る経済活動を再開し始めた…

といった状況でしたよね?

つまり、半分ロックダウン中の昨年4月
に比べて消費者物価指数(CPI)が4.2%程度
上昇しただけなので、、、

「そりゃそうでしょ!」

と思うのは私だけでしょうか?^^)

それでも、「12年振りの伸び!」と書かれると、

凄い伸びている=物価上昇だから、米FRBがインフレを
抑えるために政策金利を引き上げるかも知れない!!

政策金利が上がる=株価下がる

=今のうちに売っておかないとヤバい!!

=株価下落(何もおきていないのに株価だけ下がる)

という構造になりました。

何が言いたいか分かりますか?

ほとんどの投資家は、常に自分が
買っている株が下落するのを恐れています。

損失というものを極度に恐れているわけです。

だから、何か事件があったり、
経済指標の発表なんかでサプライズがあれば
それらはいち早くにチェックして、、、
右往左往します。

「大変だ!大変だ!株価が下がりそう〜〜!!」

「大変だ!大変だ!株価が急上昇しそうだ〜〜!!」

そうやって自分が株を買えば下がり、
売れば上がる。みたいな裏目、裏目を
引く事になります。

事実、そういう人達の株の売買によって
株価が急落したり、急上昇したりしているのです。

もし、あなたがこういう投資家と
同じような思考で、同じように
右往左往しているなら、、、

大富豪の投資術を学び、
大富豪の視点を身に着けた方が良いでしょう…

目先の株価の値動きに対して動じない心

逆に、そういう大衆の値動きを上手く
活用してリターンを上げる方法

こういったものを身につける事が出来ます。

株価の上昇下落に右往左往したところで、
パフォーマンスが上がるわけでもなく、、

ほとんどのケースで裏目を引く(つまり逆に
損をする)事の方が多いのが投資の世界です。

大富豪と呼ばれる人達の多くは、
何か事件があった時、逆の捉え方をします。

例えばこんな感じです。

付き人:
「大富豪さん!大富豪さん!大変です!!
パイプライン大手がハッキングを受けたそうです!!

その影響で少なくとも全米で3500箇所の
ガソリンスタンドが空っぽになったそうです。

そして、今、株価がどんどん下がっています!!!
大富豪さんも今のうちに株を売った方がいいですよ!!」

大富豪さん:
「ふーん。そうなの?ちなみに今、
ハッキングを受けて何日目?」

付き人:
「ハッキングを受けてから3日目です!
まだパイプラインは停止中です。大変です!
早く株を売った方がいいですよ!!」

大富豪さん:
「そうなんだ。3日目ですか…
では○○株を追加で買って下さい。」

付き人:
「え?何を言っているんですか?
NASDAQとかS&P500とかが下がっているんですよ!?
今すぐ売らないと大変な事になりますよ!」

大富豪さん:
「分かっていますよ。
だから言っているんです。
今すぐ○○株を追加買いして下さい。」

付き人:
「・・・」

「分かりました。
どうなっても私は知りませんよ〜!」

こういう感じです。^^)

分かりますか?
これが大富豪の視点であり、
大富豪の投資術です。

「今、株価が再び上昇しているから、、
後付けの解説をしているだけだ!!

もしかしたら、あなたはそう反応
したかも知れませんが、もしそう思われるなら、
それは別に構いません。^^)

このメルマガを購読されている方の中には、
実際に大富豪の投資術「レガシー投資」を
実行されている方も沢山いるので、、

私がいつもこういう話をしている、、、
というのを知っている人は沢山います。

事実、これが大富豪の投資術
レガシー投資のやり方です。

大富豪は目先の株価下落、目先の損失に
意識を向けることはほとんどありません。

将来のリターンだけにフォーカスしているからです。

そうするとどういう行動が取れるか?と言うと、、

何かしらの事件によって株式市場全体が下がった時、
それは、ピンチではなくて優良企業の株を割安で
購入できるチャンス!

と捉える事ができるんです。

優良企業の株は、小型株、中型株に比べて
割高で高止まりしやすい傾向があるため、、、

何かの事件で釣られて下げてくれるタイミング
というのは、数少ない株購入のチャンスになりえるんです。

相場の格言に、、

「大衆の逆を行け!」

という言葉があります。

大衆投資家はいつの時代も損しているので、
大衆の逆の行動を取る事で、投資リターンが
狙いやすくなる、、という皮肉の格言です。

大衆投資家:短期間で大きな投資リターンを狙う

大富豪:長期間で大きな投資リターンを狙う

大衆投資家:一時も損したくない

大富豪:目先の含み損はどうでもいい…

大衆投資家:リスクは極力取りたくない

大富豪:リスクは選定して取っていこう

視点の違いが投資の世界においては
大きな結果の違いを生みます。

よい投資を!!

江崎孝彦

PS
NASDAQがいい感じで横ばいに推移してくれています。^^)

テクノロジー系の株を長期視点で買うなら、
良い地合いが続いていますよ〜。

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