朗報!?日本人が株を買い始めている!
From 江崎孝彦
先週のメールで、、、
“いつも”ハシゴを外される日本の個人投資家
というテーマで、今、日本株がぐんぐん上昇
しているけど、この株価上昇の中で日本株を買って
利益を上げているのは、実は日本人じゃなくて、
外国人投資家の方である。
という事をお話しました。
(もちろん日本人も買っているけど、
日本人の買いは増えていなくて、外国人投資家の
取引が増えて株価は上昇している。)
下記がその根拠となるデータです。
(JPX 日本取引所グループ 投資部門別売買状況より引用)
日本人投資家は、去年の年末以降、取引量は
ほとんど増えていない証拠が、東証のデータで
はっきりと出てしまっています。
そして、先週から今週の間にかけて、
日本株はさらに上昇していきました。
それも先週お伝えした下記の4つのステップの
現在2ステップ目にあるからだろうと思われます。
ステップ1:取引量が少ない時期に、まず外国人投資家が日本株を買う
⇒株価上昇
(※ 取引量が少ない時は株価が上昇しやすい)
ステップ2:メディア報道で株高を盛り上げる (←先週はここ)
(この間は、外国人投資家はまだ強気を演出)
ステップ3:メディアに踊らされた日本人個人投資家が買い始める
⇒株価上昇するが、徐々に上値が重くなる
(この間に、外国人投資家は少しずつ利益確定しているため、上値が重くなる。)
ステップ4:日本人個人投資家の次に買う人がいないため株価が下がり始める…
(日本人投資家は、高値で掴まされ、損を出す事になる)
そして、現在、ステップ3に移りはじめたようです。
(JPX 日本取引所グループ 投資部門別売買状況より引用)
個人:1月最終週
2,679,499
↓
個人:2月1週目
3,016,209
(単位:千株)
取引増:336,710
個人投資家の買いがようやく増え始めました。^^)
しかし、同時に外国人投資家も増えています。
そして外国人投資家の増え方の方が大きい…
外国人投資家:1月最終週
7,195,824
外国人投資家:2月1週目
9,196,117
(単位:千株)
取引増:2,000,293
ここであなたにお伝えしたい事があります。
下記の株価チャートを見て下さい。
(日経225 日足チャート)
(Trading Viewより引用)
○を付けているところをご覧下さい。
ここまで上昇して来てようやく個人投資家
の買いが増え始めてきたという事です。
これだけの高値に来てようやく…です。
これが日本の現状です。
外国人投資家はもっと低い値位置から
買い続けています。
しかし、慎重派の日本人は、
メディアに煽られ、ようやく重い腰を起こして
株を買い始める、、という状況なのです。
(早い段階から買っている人ももちろんいますが、
多くの日本人は、、というつもりで聞いて下さい。)
安い位置から日本株を買っている外国人投資家の
多くは現時点ですでに余裕があります。
(いつでも利益確定できるからです。)
しかし、今、日本株を買い始めたばかりの
個人投資家の多くは、この高値からさらに
上昇してくれないとリターンを得る事はできません。
圧倒的な差があるの分かりますか?
なぜ、日本人投資家の多くは外国人投資家に
いいようにやられてしまうのか分かりますか?
今から日本株が上昇しない、、、
と言っているわけではないですよ。
ステップ1:取引量が少ない時期に、まず外国人投資家が日本株を買う
ステップ2:メディア報道で株高を盛り上げる
ステップ3:メディアに踊らされた日本人個人投資家が買い始める
ステップ4:日本人個人投資家の次に買う人がいないため株価が下がり始める…
今が、ステップ2と3の間くらいだとすれば、
まだしばらくは株価上昇する可能性はあります。
ですが、個人投資家が買った後に、さらに
高値で株を買ってくれる人が次々と現れ続けて
くれないと、いずれ株価は下がり始めます。
株式市場は、何十年もずーっと
同じ事を繰り返しをしています。
もちろん、それは米国株市場も同じではあるんですが、
日本株と米国株の大きく違う点は、株を高値で買い続ける人が
次から次へと現れ続けている、という点です。
(株価が史上最高値を更新し続けているのはそのためです。)
どちらの市場が投資に向いているか?
もちろん米国株市場という事になります。
なぜなら、投資とは、
価値の上昇に乗って資産を膨らませる行為だからです。
(米国株市場は価値を上昇させ続けている市場)
それに対して、“投機”に向いているのはどちらか?
一概には言えないですが、日本株市場なのかも知れません。
理由は、日本人としてあまり言いたくはないですが、
“カモがいるから“です。
投資と違って、値幅だけを受け取りたい投機の世界の勝ち方は、
“負けている群れ”を見つけて、その人達の資金を刈り取る行為
だからです。
投機はゼロサムゲーム
(負けている人の資金が勝っている人に移動しているだけで±0)
と言われるのはそのためです。
何度も出て来ますが、下記の4つのステップの中にある、、
ステップ1:取引量が少ない時期に、まず外国人投資家が日本株を買う
ステップ2:メディア報道で株高を盛り上げる
ステップ3:メディアに踊らされた日本人個人投資家が買い始める
ステップ4:日本人個人投資家の次に買う人がいないため株価が下がり始める…
ステップ3の裏側には下記のような構図があるのです。
・株を買う個人投資家
・個人投資家に株を売却(利食い)する外国人投資家
(今は、まだ外国人投資も買っているので、この限りではないですけどね。)
そして、ステップ4の裏側には、保有している株の
価格が下がっていき、資金を失っていく個人投資家達…
という構造があります。
東証が公開してくれている取引の内訳データから、
そういった構造が見えてきます。
株価上昇中 ≠ 誰でも勝てる
なので、しっかり注意して取り組みましょう。
江崎孝彦
PS
なかなか、「流れに巻き込まれずに資産を増やす方法」
の話にいけませんが、、あなたが上記の内容を理解
されていれば、、確実に金融リテラシーは上がっていて、
資産防衛力は高まっています。^^)
なので、また次回を楽しみにしていて下さいね。^^)